ここでは仮想通貨のLisk(リスク)についてまとめたいと思います。イーサリアム同様スマートコントラクトを採用する通貨で、その特徴からしばしばイーサリアムと比較対象になります。
リスクは発行上限が無い
例えばビットコインなどは発行上限が明確に制限されており、市場の流通量が限られています。そのためビットコインの需要が高まれば高まるほど値上がりする仕組みです。一方でリスクには発行上限が無く、その代わり毎年発行枚数を少しずつ絞っていく仕組みを取っています。
スマートコントラクトとサイドチェーンが最大の特徴
リスクという仮想通貨を説明する上で最大の特徴はスマートコントラクトとサイドチェーンの実装でしょう。
スマートコントラクトはイーサリアムなどでも注目された、ブロックチェーンへ特定プログラムを内蔵し、契約条件を満たした注文に対して自動的に承認する仕組みです。ブロックチェーンの透明性を利用し、一定の透明性を担保することで実現する仕組みで、これまで取引システムをより低コストに実現することが可能になります。
更にリスクではサイドチェーンという独自機能が盛り込まれています。これはメインのブロックチェーンから枝分かれした物を作る機能で、例えば特定のプログラムを動かすために、メインのブロックチェーンから分岐させることが出来ます。つまり将来的にはリスクのブロックチェーンは多様に枝分かれした状態で運用されることを想定しています。また、万が一サイドチェーンでハッキングやクラッキングを受けても、そのチェーンを切り離すことも可能です。
現在も鋭意開発中。
仮想通貨全般に言えることですが、リスクも2018年現在、サイドチェーンの技術を含め、多くの部分が開発中です。問題はアップデートが延期されたり、大型アップデートと称してロゴの刷新だけしか行わないなど投資家を不安にさせるところです。
とはいえ2018年4月には待望の「Lisk Core 1.0.0」のオープンベータ版が公開され、ようやく本格的なスタートを切ったといえます。国内で容易に買える数少ない仮想通貨ですし、イーサリアムを始め、他の仮想通貨に技術的なアドバンテージを示せれば価格も自然に伸びていくと思います。
ちなみに以前はこのロゴでした。2017年以前に仮想通貨を始めた人にはこちらの方が馴染みが有るかもしれませんね。聳え立つ水晶のロゴの方がかっこいい気もするのですが…。
将来性の評価は中堅どころ
アメリカのWeiss Ratingsが行っているリスクの仮想通貨としての格付けはCランクに分類されています。これはNEMやZcash、Moneroなどと同じで、一定の水準には達しているという評価を受けています。(ちなみにイーサリアムはC+)
Cランクより上の仮想通貨は本当にごくわずかしか存在しない為、将来の値上がりや投資する際の安心感といった点では悪くない選択肢と言えます。