仮想通貨ファクトムの特徴!将来性や値上がり期待値などをまとめた

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今回はブロックチェーン技術を利用したデータベースシステム、ファクトムの紹介です。改竄が困難かつ長期保存に適したブロックチェーンを利用することで情報を安全に管理しようというプロジェクトです。

ファクトムの誕生

ファクトムが公開されたのは2015年の1月で、現在もタケノコの如く出現している仮想通貨の中では比較的歴史の有る部類です。日本向けの公式HPも建てられており、ホワイトペーパーの確認などが行えます。

現在もFactom.inkにより開発が進められており、ユーザー主体の仮想通貨と言うよりは、企業の1サービスと言った側面が強いです。非中央集権を好む仮想通貨のトレンドとは異なっていますが、明確な運営者を持つことで高い管理能力を備えています。

ファクトムの発行上限

ファクトムの発行上限はイーサリアムなどと同様、無制限に設定されています。

ファクトムに関しては企業向けサービスとして展開していますし、今後の更なる資金調達の可能性も考えると、発行上限はむしろ制限しない方がファクトムの将来にとって有益でしょう。

ファクトムの特徴

正確にはファクトムは仮想通貨そのものと名乗ってはいません。リップルの様にブロックチェーン技術を用いたプラットフォームと定義しています。そのプラットフォーム中で使われるのが、一般にFCTの名義で売買されているトークン(仮想通貨)です。この辺りの関係はリップルと非常に良く似ています。
このプラットフォームもオープンソースで開発されており、世界中の開発者が参加しています。

ファクトムではdLocという機能を用いてブロックチェーン上にドキュメントを書き込むことが出来、それらはブロックチェーンの機能で安全に管理され、長期的に閲覧することが可能です。その性質上、ブロックチェーンでは書き込んだ内容を改竄することは困難なため、正当性・正確性を重視する書類やデータなどの管理に適しています。

ファクトムが既に利用を想定している用途としては、住宅市場での書類のやりとりを簡素化しようという物が有ります。これはリップルが金融機関向けにサービスを提供しているのに対して、ファクトムは住宅市場にターゲットを絞った形です。

ファクトムというプラットフォームを利用すると書類のやり取りに複数の業者を挟む必要がなくなり、管理コストが低減します。

またファクトムはCoincheckを通じて国内からでも普通に購入することが可能です。ファクトムはモネロやビットコインゴールドの様な匿名通貨でも無いので、今後も特に支障なく売買を行うことが出来るでしょう。

ただし市場で流通しているFCTそのものが更に付加価値が付いて価格が上がっていくかは不透明です。Factom.ink自身もそうしたFCTへの投資がプラスになるか明確に答えていません。市場に出回っている物に関しては、資金調達用に配布された物が流通しているととらえた方が良いでしょう。

ファクトムの格付け

仮想通貨の格付けを行うWeissRating上では現在Factomの格付けはなされていません。ファクトムの時価総額は世界100位前後なのですが、正確な格付けが為されるには更なる利用者の拡大が必要なのかも知れません。

それに加え、ファクトムというプロジェクトがどれだけ進展するか少し不透明なことも関係しているかも知れませんね。例えばファクトムの日本向け情報も正直細かく更新されていると言い難い状況です。ひょっとするとファクトム以外に類似の仮想通貨が出たとき、それらに追い抜かれてしまう可能性も否定できません。